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ごあいさつ

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環境設計学科長
大井 尚行 

環境設計学科が芸術工学部の創設と同時に誕生して50年が過ぎましたが、そのコンセプトは古びることなく、グローバル化、自然災害と復興、エネルギー問題、高齢化など近年顕在化してきた課題に対応するものとして重要性を増しています。

環境設計学科は芸術工学部に属していますが、芸術工学部という名称は扱う対象が芸術工学なのではなく、対象に対して芸術工学という観点からアプローチしていることを表しています。芸術工学のキーワードとして「技術の人間化」がよく使われますが、学部教育においては「設計」がもうひとつのキーワードになっています。ここでいう設計とは、何らかの目的のために対象に働きかけたり変更を加えたりするための計画を行うことです。

芸術工学部には現在5つの学科がありますが、これらは設計対象の中心になる概念によって区分されており、互いに重なりを持っています。環境設計学科の「環境」は、人々を中心してその周囲をとりまくすべてのものを指す概念で、自然環境、構築環境、社会環境がおおまかな区分となります。環境設計学科はこれら3つすべてを視野に入れ、具体的に存在しているある環境をいかによりよいものにしていくかを「設計」するために必要なことを総合的に学べる場です。

そのために設計演習を中心に、さまざまな授業やイベントを用意しています。みなさんも環境設計学科の先輩たちに続いて、各自の興味・問題意識に基づいて環境設計に関わり、すばらしい未来を実現していただければと思います。


「環境」とは総合的な概念です。

私たちは建築、都市、まち、ランドスケープ、自然環境など、あるいはそれらの背景の仕組みなどを「環境」という総合的な概念でとらえています。法律上は建物、道路、公園はべつべつのものですが、私たち人間の生活は、それらを横断して切れ目なく連続的に展開しているからです。

「設計」とはとても創造的なアプローチです。

私たちは建物や町並みや公園を「設計」しますが、じつは、それらをとおして「未来」をデザインしているのです。そのためには、芸術的センスのみならず、人間性への深い洞察、社会とその動向への正しい理解、自然科学へ筋道たった理解が不可欠です。この学科ではそれらを総合的に学びます。

「フィールド」で実態にふれてみましょう。

地域に密着した取り組みを国際的に展開しています。ロサンジェルス、アムステルダム、デルフト、パリ、ボルドー、バングラデシュ、シドニー、香港、沖縄、そして地元九州の福岡、黒木などの各種自治体において私たちの活動は展開しています。